エンディングノートの保管方法
せっかく書いたエンディングノートですが、難しいのが保管方法です。自分の事を詳しく書くほど、あまり人には見られたくない。かといって、家族に見つけられないようでは想いが伝わりません。
書く内容と、それぞれのご家庭の状況で(家族の人数、コミュニケーションなど)よい保管方法は異なります。ここでは、あまりおススメしない保管方法をいくつか挙げますので、これらを参考に自分なりの保管方法を考えてみてください。
終末医療や葬儀の希望を書いたエンディングノートを貸金庫に保管する。
あなたの貸金庫を家族が開けるのはどんなタイミングでしょうか?きっと、医療や葬儀は終わった後の相続手続きで開けることとなるでしょう。その時にノートを発見されても、自分の希望がかなわないだけでなく、希望通りにしてあげられなかったことで、家族も残念な気持ちになるでしょう。
自分の事や資産の事を書いたエンディングノートを机の上やリビングの本棚に保管。
エンディングノートには個人情報を書くこととなります。加えて、資産のことまで書いてあるノートで一番怖いのは紛失することではないでしょうか?すぐに目につく場所に置くと、空き巣が入った時に持ち去られるかもしれません。そこにカードの暗証番号まで書かれていたら、ぞっとします。空き巣は極端な例かもしれませんが、家族が見ることができる場所に置くのは家族関係に不要な波風を立たせてしまうかもしれません。
書きかけのエンディングノートを何冊も保管する。
エンディングノートはその時点の自分の状況で書いています。数年後の自分は、また違った立場で書くでしょう。家族や相続に関する事で内容が違うノートが複数出てきた場合、どれがあなたの想いか家族が悩むこととなります。
良い保管場所が見つかったでしょうか?
ノートの使い方や、家族関係によりますが、次のことが出来れば保管場所の幅も広がります。
資産については必要以上に詳しく書かない。
信頼のおける家族に、エンディングノートを書いていることだけでも伝えておく。
自分がいなくなってからの事は、やはり家族の協力が不可欠です。家族のつながりを再確認することも、終活の一つと考えることができます。
とはいえ、それぞれ事情があって簡単な話ではないかもしれません。(家族と疎遠になっている方。子供がいない方。)確実に自分の想いを残す、実現するために遺言書を用意することも選択肢の一つです。当事務所では遺言書の作成も承っております。
お話をお聞きし「みんなが納得する、より良いカタチ」を提案させていただきます。
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