エンディングノートとは
エンディングノートとはなにか?数年前に同名の映画が公開されたこともあり、エンディングノートという名前だけは聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
ネットなどで調べてみると、「死に備えて自身の希望を書き留めておくノート」といった説明がされています。実家をこうしてほしい、遺産はこう分けてほしい、などの希望を書き留めておくためのノート。もちろん、その様に使うこともできますが、エンディングノートには他にも色々な使い方があるのです。
とはいえ、まずはエンディングノートにどんなことを書くのか?項目ごとに見てみましょう。
エンディングノートの項目
自分のコト
名前や住所、過去のエピソード。
家族や親族のコト
家族構成、親戚構成やエピソード。感謝の言葉。
友人のコト
友人の住所氏名。電話番号、メールアドレスなどの連絡先。
医療、介護のコト
かかりつけ医や薬について。介護や終末医療に対する希望。
財産のコト
現金や預貯金、有価証券、不動産、生命保険など。
葬儀やお墓のコト
ご葬儀の場所や形式、お墓はどうするかなど。
冒頭の「死に備えて自身の希望を書き留めておくノート」として使う場合、関係する項目は、「財産のコト」 「葬儀やお墓のコト」となります。
この時、気を付けなくてはならないのは、エンディングノートに希望や想いを書くことはできますが法的拘束力はありません。どうしても実現したい希望があれば、別途、遺言書などを用意する必要があります。
「子供がいない」または「子供は独立していて、実家が空き家となってしまう」など、もめる可能性が高い場合は遺言書の作成をお勧めします。当事務所では遺言書の作成もお受けしております。
お話をお聞きし、「みんなが納得する、より良いカタチ」を提案いたします。
「遺言書を準備したところで、それを実行してくれる人がいない」という場合も、当事務所が遺言内容の実行までお手伝いすることができます。一度、ご相談ください。
エンデイングノートの使い方として、「人生の振り返りノート」としても使うことができます。 自分の子供時代や描いていた夢、家族との思い出を書くことにより、人生を振り返ることができます。これをきっかけに何かやりたいこと、会いたい人が見つかればとても素敵なことではないでしょうか。
また、「家族への感謝」を伝えるために使うこともできます。面と向かって言うのは恥ずかしいから、自分がいなくなってから見つけてほしい、といった具合です。
さらに、自分で使うこともできます。それは友人の住所や現在の病院、薬などを書いて、「日々の忘備録」とするのです。あちこちに分かれている情報も一冊にまとめておけば何かと便利ですし、いざと言う時に家族も探しやすいでしょう。
そう考えていくと、エンディングノートとは「自分の希望や心配事に合わせて、自分なりに使っていいノート」となります。まずは、書きやすい所から気楽に書き始めてみてはいかがでしょうか?
自分なりに使っていいエンディングノートですが、使い方に合わせた保管方法も考えなくてはいけません。
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